小倉高校の敷地内には百年の歴史を感じることのできる由緒ある石碑や建造物が数多くあります。 これらをシリーズで紹介していきます。
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<第3回> 乃木門
本校西側にある乃木門は、本校第三代波多野校長(大正十年着任)が心酔され、当時の本校の教育理念の中心にもあった乃木精神にちなんで建設されたものです。
乃木希典将軍(のぎまれすけ・陸軍大将、第十代学習院院長)がまだ少佐として西南戦争に従軍した際、小倉歩兵第十四連隊長となり、波多野校長がその連隊の営門(軍隊の居住している兵舎の通用門)を譲り受けて、学校の裏門として建設しました。
波多野校長は生徒に勤勉をすすめ、質実剛健の精神を説きました。
先生は生活態度を乃木将軍に学び、模範とされたのであって、その精神は軍国主義とはほど遠いものであったと言われています。
勉学においても猛烈を極め、小倉中学の「猛勉」といえば知らない人はいないほどでした。
波多野校長は昭和十五年まで二十年にわたり本校の校長を務め、本校の基礎をゆるぎなきものにしました。誰からと言うこともなく「名門小倉中学」という言葉が生まれ、世間に広まるようになったのもこの頃からです。
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